Howdy! How can we help you?
Table of Contents
< All Topics
Print

Q.隔王版を使う方が良い? 使わなくても良い?

A.遠心分離機の種類によって判断が分かれます。機種は飼育群数で決まります。群数の多い専業家は巣脾8〜9枚が放射状に入るラジアル式を使って、蜂児圏のある蜜巣脾も遠心分離します。遠心力が巣房の向きに直角に働くため、蜂児が振るい出される恐れはありません。一方、小型の分離機(タンジエンシャル式)は遠心力の方向と巣房の口が同じく外側を向くために、蜂児が蜜と共に振るい出されます。そのため隔王板を使って、蜂児の無い貯蜜巣枠を作るのです。  ただし、隔王版を上手に使うには注意が必要です。標準のラングストロス式巣脾の片面には約2,000の巣房があります。育児箱に空巣脾が9枚あるとすれば、2,000×18面の巣房に産卵できます(蜜や花粉の貯蔵巣房もあり、実面積は約8割)。女王蜂は繁殖期には毎日約1,500個産卵し、その卵から働き蜂が羽化するまでに21日要します。したがって、計算上巣脾は毎日1面ずつ産卵で埋まるため、9枚巣脾18面では足りなくなります。育児箱と継箱の間に隔王板を置けば、分蜂熱を起し易くなるのはそのためです。貯蜜がまだ不充分に見えても、整理のため2週間経てば採蜜してください。糖度は78度以上あります。採蜜後の空巣は下段の育児箱に入れて、反対に育児箱の蜜巣と蜂児枠をすべて継箱に移します。そうすればシーズンを通して分蜂の恐れなく採蜜を続けられます。理想的には3段継ぎの群を作って、2段目と3段目の間に隔王版を入れれば、分蜂熱は起こりません。採蜜量も増えます。

PAGE TOP