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ダニ駆除はいつどうすれば良い? どんな薬剤をやれば良い?

へギイタダニ対策は、最も重要な養蜂技術の一つです。養蜂を成功に導くには、蜂の生態に関する知識以上にダニに関する知識が必要です。

 薬剤耐性ダニが蔓延していて、漫然と市販駆除剤を投与するだけでは対処できません。ダニはミツバチのライフサイクルに合わせた戦略で寄生しています。まず彼らの生態を知ることから始めると、何をすべきが判るようになります。

対策にはいくつかのキーポイントがあります。

⑴「ダニは見えない、縮れ翅の蜂はいない」は「ダニはいない」を意味しない。

 それらの症状はすでに重症であることを示し、手遅れの場合もある。

⑵「薬を投与したので,まずは安心」は誤り。ほとんど効果が現れない耐性ダ

 ニも多い。投与時期が限られる薬剤もある。

⑶ 雄峰巣礎法またはシュガーロール法でダニ寄生率をモニターする。早期に確認して必要があれば対処すると同時に、薬剤耐性ダニの発生を

 少しでも遅らせるために、寄生率が低い場合にはあえて投薬を避ける。

⑷ 投薬は、晩秋・早春など、群にできるだけ有蓋蜂児のない時に実施する。

⑸ できるだけ投薬以外の対策を取り入れて、総合的に対策する。(IPM)

⑹ できるだけ手持ちの蜂の増殖に心がけ、他所からの蜂の購入を避ける。

⑺ 不用意な合群をしない。ダニがいないことを確認してから実施する。

⑻ ダニの寄生率が低い群の雄蜂房を残し、ダニの多い群の雄蜂房を切除する。

⑼ ダニ寄生率の低い群から,次世代の女王蜂を養成する。

⑽ 他人の勧めで,農薬による安易なダニ駆除を試みないようにする。蜂を殺 してしまうこともあり、蜂蜜中に残留するする恐れもある。

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